モニエル瓦を、洗ってから塗り替える
さいたま市岩槻区 S様邸 / モニエル瓦 / 2026年4月〜5月施工
屋根はモニエル瓦(乾式コンクリート瓦)でした。この瓦は表面に「スラリー層」という着色されたセメントの層があり、年数が経つとこの層が脆くなります。劣化したスラリー層が残った状態で塗装すると、密着不良や早期の剥がれにつながります。
そのため、高圧洗浄で脆くなった層を除去してから、モニエル瓦に対応した下塗り材で下塗りをしました。「モニエル瓦は塗れない」と断られることもある屋根材ですが、状態に合わせた下地処理を行ったうえでなら塗り替えられます。
外壁は今回施工していません。ご予算の都合から、S様とご相談のうえ、屋根と付帯部に絞ってご提案しました。全部を一度にやることだけが正解ではありません。
| 所在地 | 埼玉県さいたま市岩槻区 |
|---|---|
| 屋根材 | モニエル瓦(乾式コンクリート瓦) |
| 工事内容 | 屋根塗装 付帯部塗装(雨樋・破風) 玄関ドアの塗装(工事中に追加でご依頼) ベランダ手すりの塗装(工事中に追加でご依頼) 外壁は施工していません |
| 使用塗料 | 屋根 下塗り:日本ペイント ファインパーフェクトベスト強化シーラー(1回塗り) 屋根 中塗り・上塗り:日本ペイント ファインパーフェクトベスト(艶あり・2回塗り) 付帯部:日本ペイント ファインSi(3分艶) |
| 使用色 | 屋根:ジェノバブラウン |
| 費用 | 85〜110万円(税込) |
| 工期 | 約25日(2026年4月13日〜5月7日) |
| 施工時期 | 2026年4月 〜 5月 |
同じ場所を、工程が進むごとに撮った5枚です。モニエル瓦がどう変わっていくかが分かります。


洗浄でスラリー層が落ちると、瓦の地の色が出て白っぽくなります。ここが塗装の出発点です。



下塗りのあと、ジェノバブラウンで中塗り・上塗りの2回。艶ありで仕上げています。
工事中に撮影した記録写真を、確認できる日付と工程ごとに9項目掲載します。モニエル瓦の扱いが要になる現場なので、洗浄と下塗りを厚めに残しています。
モニエル瓦の表面には「スラリー層」という着色されたセメントの層があります。年数が経つとこの層が脆くなります。劣化した層が残ったまま塗ると密着不良や早期の剥がれにつながるため、状態を確認しながら高圧洗浄で除去するところから始めました。



屋根の乾燥を待つあいだに、付帯部から進めます。雨樋は色あせて緑青色になっていました。屋根と合わせたブラウンで塗り替えています。


下塗りにはファインパーフェクトベスト強化シーラーを使いました。脆くなった表面を固めながら、上塗りの密着を確保する下塗り材です。洋瓦やセメント瓦に対応した製品で、モニエル瓦のように表面が脆くなりやすい屋根材に向いています。


下塗りが乾いてから中塗りです。ここで初めて仕上がりの色が乗ります。瓦の山と谷、重なりの奥までローラーとハケを使い分けて入れていきます。


中塗りが乾いてから上塗りです。中塗りの上に上塗りを重ねて仕上げます。仕上げは艶ありなので、塗り重ねるほど表面の光り方が均一になっていきます。

破風(はふ=屋根の端の板)と、天窓まわりの金物を塗装しました。屋根だけを塗ると、こうした部材の古さが残って全体が締まりません。


2階部分の屋根(上屋根)が先に進み、1階部分の屋根(下屋根)は後ろにずれました。この日は下屋根の中塗りを進めながら、上屋根は上塗りまで終わっています。



下屋根の上塗りです。ここまでで屋根の塗装が仕上がりました。

工事が進むなかで追加のご依頼をいただき、玄関ドアを塗装しました。まわりを養生し、既存の塗膜を整えてから塗っています。ベランダの手すりも、同じく追加でお引き受けしました。



さいたま市岩槻区で屋根塗装と付帯の塗装をお願いしました。大川さんはとても丁寧で助かりました。またなにかあればお願いします。
Googleビジネスプロフィールにいただいたクチコミです。
モニエル瓦の表面には「スラリー層」という着色されたセメントの層があります。新しいうちは問題ありませんが、年数が経つと脆くなります。劣化したスラリー層が残った状態で塗装すると、密着不良や早期の剥がれにつながります。そのため、状態を確認しながら高圧洗浄で除去します。
下塗りに使ったファインパーフェクトベスト強化シーラーは、脆くなった表面を固めながら上塗りの密着を確保する下塗り材です。洋瓦やセメント瓦に対応した製品で、モニエル瓦のように表面が脆くなりやすい屋根材に向いています。この現場では下塗り1回、そのうえに中塗り・上塗りの2回を入れています。
この現場では外壁を塗っていません。ご予算の都合から、S様とご相談のうえ屋根と付帯部に絞りました。外壁と屋根を一度にやれば足場代は一度で済みますが、優先度の高いところから進めるという選び方もあります。いま何をやるべきかは、状態とご予算の両方で決まります。
玄関ドアとベランダの手すりは、工事が進むなかで追加のご依頼をいただいたものです。足場が架かっているあいだにまとめてやると、あとから単独で頼むより手間が少なくて済みます。気になるところがあれば、工事中でも遠慮なくお声がけください。
A. 塗装できます。ただし、劣化したスラリー層を高圧洗浄で除去したうえで、モニエル瓦に対応した下塗り材を使うことが前提です。この下地処理を省くと密着不良や早期の剥がれにつながるため、「塗れない」と説明されることがあります。この事例でも、専用の下塗り材で下地を作ってから塗り重ねています。
A. できます。この事例では、ご予算の都合から屋根と付帯部に絞りました。状態を見たうえで、いま必要なところと、まだ待てるところをお伝えします。
まだ工事をするか決まっていない段階でも構いません。気になる箇所の写真を送っていただければ、状態を見たうえでお答えします。